再発・転移の治療 ペルツズマブとの併用療法(HER2陽性)

主な副作用

主な副作用の
症状と対策

主な副作用とその症状

骨髄抑制(白血球数、赤血球数、血小板数が減る)

薬の影響により、血液の細胞を作っている骨髄が影響を受け、血液中の白血球数、赤血球数、血小板数が減少します。

白血球数減少

投与中は、白血球数が減少することで感染症にかかりやすくなる可能性があります。また、突然の高熱やさむけの症状があらわれることがあります。

対策

  • 手洗い・うがいをしっかり行いましょう
  • 外出時にはマスクをして、人ごみを避けましょう
高熱でつらそうな女性のイラスト

貧血

投与中は、赤血球数減少により疲れやすい、だるい、頭が重いなどの症状があらわれることがあります。

対策

  • めまいなどのおそれがあるときは急に起き上がらず、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう
貧血でだるそうな女性のイラスト

血小板数減少

投与中は、出血しやすくなり、歯ぐきの出血、鼻血、あおあざができやすいなどの症状がみられることがあります。

対策

  • 歯はやわらかいブラシで優しくみがきましょう
  • 激しい運動は避け、転倒や外傷に注意しましょう
  • 鼻を強くかまないようにしましょう
鼻血が出ている女性のイラスト

心臓への影響(息切れ・息苦しさ、どうき、むくみ)

投与中、心臓の機能が低下した報告があることから、息切れ・息苦しさ、どうき、むくみなどの症状があらわれる可能性があります。
症状により、適宜心機能検査を行い、状態を十分に観察する必要があるので、症状があらわれた場合には担当医に連絡してください。

悪心(吐き気)・嘔吐・食欲減退

投与後、吐き気や嘔吐が起こることがあります。

対策

  • 食べられないときは無理せず、水分をしっかりとるようにしましょう
  • 消化の良いものを少量ずつゆっくりと取りましょう
  • 身体を締め付ける衣服は避けましょう
  • 吐き気止めの薬がある場合は、症状に応じて適切に用いましょう
  • 食欲がないときは、体調のよいときに、食べやすいものや食べたいものを少量ずつ食べましょう

症状に応じて、吐き気止めの薬を使うことで、吐き気や嘔吐を予防したり、和らげたりすることができます。
つらいときはがまんせずに、食事や水分がとれないときは、医師、看護師、薬剤師に相談してください。

医師のイラスト

下痢

投与後、下痢が起こることがあります。下痢が続くと、脱水症状(のどの渇き、ふらつき)や栄養不足、肛門周りの痛みや炎症が生じることがあります。
下痢が1日4回以上続く場合や症状が強い場合は、すぐに担当医に連絡してください。

倦怠感(疲労)

投与中、だるい、疲れやすい、身体が重いなどの倦怠感を感じることがあります。

対策

  • 疲れを感じた場合は無理をせず、しばらく横になるなど、こまめに休息を取りましょう

脱毛

個人差がありますが、脱毛が起こることがあります。
抗がん剤投与により認められる脱毛は、一般的に投与開始後2~3週間頃から抜け始め、眉毛やまつ毛が抜けることもあります。
一般的には、最終投与日から3~6ヵ月程度で再び生え始めます。

対策

  • ウィッグ(かつら)や帽子、バンダナなどを活用しましょう
帽子をかぶった患者さんのイラスト

これらの副作用のリスクがありますが、有用性とのバランスを考え、投与の必要性が検討されています。

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監修

岩田 広治 先生

名古屋市立大学大学院 医学研究科 臨床研究戦略部 先端医療・臨床研究開発学分野 特任教授