エンハーツについて

HER2とは

HER2はERBB2遺伝子(以下、HER2遺伝子)の情報に基づいて作られるタンパク質であり、細胞の表面に存在して細胞の増殖に関与しています。
HER2に異常が起こると、がん細胞が増えやすくなりますが、この異常にはいくつかのタイプがあります。
固形がんの中には、HER2遺伝子が増えていたり、HER2タンパクが通常より多く出ていたり、HER2遺伝子が変化していたりする場合があります。
その結果、がん細胞が増えやすくなることがあります。

HER2の異常(イメージ)

下記のいずれの場合も、がん細胞が増えやすくなることがあります。

がん細胞の核内でHER2遺伝子が4つに増え、表面のHER2タンパクも増えたようすを示す図

HER2遺伝子増幅

HER2遺伝子の数が通常よりも増えた状態のことを指します。
その結果、HER2タンパクが通常より多く作られるようになります。

HER2遺伝子は1つのまま、がん細胞の表面にHER2タンパクが多数並んだようすを示す図

HER2タンパク過剰発現

HER2タンパクががん細胞の表面に通常より多く存在している状態のことを指します。

がん細胞の核内にあるHER2遺伝子の一部に変異(赤い印)が生じたようすを示す図

HER2遺伝子変異

HER2遺伝子の一部に「小さな間違い」や「変化」が生じることです。
この変異が起こると、HER2は正常とは異なる働きをするようになります。

監修

佐藤 太郎 先生

大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 病院教授